2008年06月11日

清水古道『志ミづ道』を行く

清水古道『志ミづ道』を行く清水古道『志ミづ道』を行く
先日の静岡新聞に掲載されていたので、問合せの上購入した冊子。
「ぶんかさろん・しみず」さん発行の『志ミづ道』しみず道
写真の追分羊羹横の碑が起点で、複雑な経路を辿り、本町に至る約4kmの道。
江戸時代、清水湊と東海道を結ぶ輸送路としての役割があった。
湊から物資を積んだ、「岡の馬方」「安西の牛方」達がこの道を通って東海道追分宿へ出た。
そして、大消費地駿府へ毎日運ばれて行った道なのだそうだ。
(馬道、牛道とも呼ばれていた。)
以前から所々で、「しみず道」の表示を見かけたんですが、それが何なのか分らなかった。

先日さっそく、冊子片手に歩いてみた。道が細いので車はNG!
冊子は道筋とその周辺37のポイントが写真と解説入りで紹介されているので
探しやすくなっています。分らなかったら地元の方に・・。でも知らなかった人いました。
起点はこちら。追分羊羹さんの横
清水古道『志ミづ道』を行く
延寿院(追分)文殊稲荷(桜橋)八幡神社(上清水、岡町)八雲神社(上一丁目)初め
数多くの神社、地蔵もあるがそれぞの経暦を読みつつその地に立つと、
その時代にタイムスリップした様な雰囲気。
全部は紹介しきれないのでいくつか、お気楽八兵衛ポイントを。

浜田小裏のチャンチャン井戸。今は不使用。
清水古道『志ミづ道』を行く
民家の庭先で蓋が半分飛び出している。トマソンかな。
でも残っているからには意味がある。800年前、旅の僧侶が行き倒れ
村人が水を与えた。すると御礼に良質の井戸がある場所をチャンチャンと
鐘を叩き示した。村人達は喜びこれを「チャンチャン井戸」と名付けた。
このあたり一帯は、岡清水の浜堤に位置し砂礫で濾過された清水が沸き出した。
これが後の「清水」の地名も、ここに由来するといわれる。
そう聞くとなぜか独り立ち尽くし、合掌してしまう?。

昌庵地蔵。小さい祠。久能道と志ミづ道の交差点にある。
清水古道『志ミづ道』を行く
この地蔵に荒縄を巻いて願をかけると子供の「オコリ」(発熱)
を治してくれるというので良く巻いてあったと。
「折下道」(おりしたみち・海へ下り降りる道)に落花生の専門店が。初めてみた。
その先にお約束のトマソン。ゴミ箱。
清水古道『志ミづ道』を行く清水古道『志ミづ道』を行く
上一丁目の専念寺で、和風の境内に、大きなオブジェが。
清水古道『志ミづ道』を行く
だぶん、これは万世町にアトリエのある方のだと思う。

最後港橋の西宮恵比寿神社境内にある大きめの3つの石。
清水古道『志ミづ道』を行く
ようやく昔からの謎が溶けた。この石は昔、町の青年団が力試しに使った「力石」だそう。
四十八貫の表示。持ってみたが、動きゃぁ〜しない。

これはほんの一部。もっと真面目に歩かなきゃぁ。
道すがら、いろんな種類の紫陽花が咲いていて飽きない。
清水古道『志ミづ道』を行く
なぜこんな所を通るの?という道ばかりだけど、
港から追分までこんなに早く行けるとは驚き。
清水に住みながら知らない所も多く、初めてめて歩く道もあった。
清水もコレ程の史跡、資源があることにびっくり。
このマップポイント全てを歩くととても4kmでは収まらない。
だけどゆっくり、全部訪ねてみたいと思う。
道の史跡には「各まちづくり推進委員会」による、案内版が設置されている。
清水史とトマソン、2つのテーマで楽しめるまち歩き。楽しい。

プログに使わせて頂いた冊子『志ミづ道』
発行・ぶんかさろん・しみず  
戸田書店 清水銀座店にて 購入価格¥500


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Posted by 八兵衛 at 14:06│Comments(5)街中おもしろクルーズ
この記事へのコメント
うっかりさん、歩きましたか。
良い散歩道でしょ!
朝歩くと気持ち良いですよ。しみず道は。
昔と今では多少違っているようだと、友人が話してくれましたが
確認してください。
そうか、港町からだと往復2時間はかかるから一寸大変ですね。
Posted by スプリングフィールド at 2008年06月11日 15:10
いや正確な志みず道はわからないし、ほとんどが、いま車のとおる道ではないので知らないところがいっぱい。

せんだって、志みず道とおぼしきところを自転車で通行中、馬頭観音を見つけた。

長野とか、山梨とかそういうところのものかと思っていたら、清水にもあった!

秋葉さんの常夜灯も2ヶ所で発見。志みず道は、宝の山かもしれない。
Posted by クールなおクールなお at 2008年06月11日 17:02
なおさんの見た馬頭観音と秋葉山の常夜灯は久能道にありますよ。
梅が岡から北矢部に続く道にあります。

しみず道を追分に出たところに、次郎長一家と都鳥一家が喧嘩し、
その犠牲者の碑が建てられています。

史実で映画の舞台にもなった場所です。
Posted by スプリングフィールド at 2008年06月11日 18:39
★=スプリングフィ−ルドさんへ=★
S.Fさんのブログに度々登場していたので、も〜気になってました。
タイミング良く、この冊子が手に入ったので行って見ました。
寄り道しながらですが、見るもの興味深く、
歩いているとあっという間に時間が過ぎましたよ。
都島一家の碑も見ました。車で通るんですが、気が付かなかった。
羊羹屋さんが私財で建てたそうですね。
ここで、切った、はったがあったとは。
久能道には八分団の先、海へ下る『牛道』の看板もありました。
幹線道の喧噪とは別世界の静けさ。
S.Fさんがこういう道を歩く気持ちが分りました。
私もまた、検証しつつ行ってみます。
Posted by うっかり八兵衛うっかり八兵衛 at 2008年06月11日 22:59
★=クールなおさんへ=★
馬頭観音、秋葉山の常夜は灯知りませんでした。
輸送に使われた、馬を供養したんでしょうか?
S.Fさんに教えて頂いたので、行ってみます。
ウチから1kmもないのに、知らない事だらけ。
最近、まち歩きをはじめて、ようやく、なおさんが企画した、
「おもしろ清水まちあるき」が理解できました。
たったこれだけの距離に清水の歴史、文化が詰まっている、
ホントかウソか分らない様なエピソード、人づてに聞く由来も
それはそれで楽しい。まだまだありそうです。宝の山っ!
Posted by うっかり八兵衛うっかり八兵衛 at 2008年06月11日 23:05
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